月別アーカイブ: 2011年2月

赤倉でスキー、そして来年はスペシャルそば

毎年恒例の赤倉温泉でのスキーに行ってきました。昔からの仲間たちと、もう15年くらい続いています。私も大学病院時代は忙しくてなかなか来ることができなかったけれど、ここ5年くらいは参加できるようになりました。

我々の学生時代はスキーは超人気、リフトも長時間待ちが当たり前で、スキー場に来ると、何か新しい出会いがありそうでウキウキしたものです。夜のスキー場にはディスコもあって、松本の繁華街よりもにぎやかでした。でも最近のスキー場は昼も夜もあのころの勢いはありません。リフトも待たずに乗れてしまいます。

広いゲレンデでどんどん滑ることができるのは楽しいけれど、若者やスキー場に元気がないのはやっぱりなんとかしなきゃなと思います。

今回も、壮大な自然の中、楽しく滑って、楽しく飲んで、食べて、本当に素敵な2日間でした。いつも幹事としてお世話してくれるコイヌちゃんや仲間たちに感謝です。

そして最後はいつも恒例の妙高高原駅前の蕎麦屋さんで昼食、これがまたうまい。佐藤さんはもりそばで私はざるそば、モーリスは天ぷらそば。そしたら、隣りの常連らしき兄ちゃんはメニューにない「スペシャルそば」を注文してました。

どうやら、「スペシャルそば」とは、肉、天ぷら、卵の全部入りそばのことのようです。大きなどんぶりでうまそうに食っている兄ちゃんの姿を見ながら、来年はぜっったいにスペシャルそばを注文しよう、と心に誓いました。

食べ終えて、外に出て振り返ったら、お店ののれんの真ん中が洗濯ばさみで半分にはさんであるのです。なるほど、のれんが扉にはさまれないような工夫、そばの「そ」の字が見えなくなってるけれど、そんなのどうでもいい。

さすがこの蕎麦屋、ただものではないなと感じながら、来年のスペシャルそばも楽しみにして、妙高高原駅を後にしたのでした。

アトランタオリンピック野球の同窓会

1996年に開催されたアトランタオリンピック。今からもう15年も前になりますが、この大会が私のスポーツドクターとしての原点です。このオリンピックの野球チームは今でも年に1度、同窓会を開いています。

「アトランタ会」と呼ばれる同窓会は、年明けに熱海で行われて、久しぶりに出席して…★ITmediaエグゼクティブ小松裕の「スポーツドクター奮闘記」 更新!

アトランタオリンピック会場での松中信彦選手(左)と

トレッドミルで時速20キロ?

いつも昼食はJISS7階のレストラン・アールキューブでとるのですが、そこには、たくさんのトップアスリートたちが来ています。

今日は、JISSにトレーニングに来ているマラソン選手と一緒でした。

「彼は時速20キロでトレッドミル(ランニングマシーン)を走るから目立つんですよね。トレッドミルを時速20キロで走れるスポーツ選手はそうはいません」と、一緒にいた研究員が言いました。確かに42.195キロを2時間ちょっとで走るわけだから時速20キロです。

「テレビで遠くから見ているとわからないかもしれないけれど、結構速いんですよ。よく沿道を一緒に走る人がいますけれど、あの人たちのおかげで私たちが速く走っていることが分かるから、ありがたいんですよ」と彼。

トレッドミルで時速20キロていうのはどれくらい速いんだろう。さっそくクリニックに戻って、運動選手用の大型トレッドミルで試してみました。いやー、びっくり。とてつもない速さです。我々素人にはトレッドミルの上でバランスを保って走れるのは時速10キロが限界です。

やっぱり、走りのプロはすげーなーと実感したのでした。

ザックジャパンの凱旋帰国

朝のNHKニュースでアジアカップを制したサッカー日本チームの帰国風景と記者会見をやっていました。

「全員で勝ち取った優勝」に多くの国民が感動しました。控え選手の活躍、チームの一体感、ザッケローニ監督の細やかな人心掌握術も称賛されました。

最後に劇的な決勝ゴールを放った李忠成選手の会見での言葉、「ずっと試合に出ていなかったけれど、必ずチャンスがあると信じて待ち続けた」、それに対して、ザッケローニ監督は、「李は練習中にも常に準備をしていた」と話していました。

選手と監督、そしてチーム全体に信頼感がないと出ない言葉です。2年前の野球の第2回ワールドベースボールクラッシックで、準決勝のアメリカ戦後に「いままでベンチの中でずーっと試合に出ていました」とインタビューで答えた川崎宗則の言葉が重なりました。http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/0905/15/news002.html

スポーツは「結果がすべて」の厳しい世界だけれど、結果を出すにはそれなりの理由もあります。

人と人との絆が薄れ、人間関係が何となく希薄になりつつある現代社会だからこそ、チームスポーツの活躍は大きな意義があると感じたのでした。