苦しくない胃カメラ

毎週火曜日の午前中は新宿の病院で内視鏡検査(胃カメラ)です。

腰の手術後1カ月ほどはお休みしていましたが、4月からまた再開、腰に不安もなく検査を行えています。

この病院で胃カメラ検査をはじめて5年になりますが、ありがたいことに年1回の検診や人間ドックの胃カメラを「小松指名」で受けてくださる方が何人もいます。

今日も最後14人目の患者さんは、小松にやってほしい、と火曜日に予約を入れてくれたご婦人でした。

胃カメラがつらくなくできるかどうかにはいろいろな要素があります。

安定剤などの薬を使ってボーっとさせるのも一つの方法ですが、一番大事なのは、いろいろな方法で少しでも患者さんの不安を取り除いてあげること。特に、初めて胃カメラを飲む場合にはなおさらです。

患者さんが内視鏡室に入ってくる瞬間から検査は始まっています。内視鏡を口に入れるまでの5分ほどの間で、いかに信頼関係を築き上げられるかにかかっているのです。

ちょっとした声かけや動作で患者さんの緊張がほぐれたらしめたもの。だから、その逆もあるってことです。

このご婦人のように、「以前小松が苦しくなくやってくれた」と思っていただくだけで、検査はスムースに進みます。

私が内視鏡の修行中だった22年前、指導をを受けた関東中央病院の野村益世先生の言葉を今でも思い出します。

「小松君、特に若い人の胃カメラは苦しくないように細心の注意を払ってやらなきゃだめだよ。若いころに、”胃カメラは苦しい”って印象ができちゃうと、トラウマになって、その人が癌年齢になった時に、積極的に胃カメラを受けてくれなくなっちゃうんだよ」

だから、つらくない胃カメラは、病気の早期発見に直接つながることなのです。