今年はやってくれそうなベイスターズの高崎健太郎

入団5年目の横浜ベイスターズの高崎健太郎投手、今年は開幕からきっちりとローテーションの一角を守って投げています。

昨日のホークス戦も6回まで好投していましたが7回に三連打を浴びて降板。でも点差もあるし、4月14日以来久しぶりの勝ち投手かな、と思っていたのだけれど、結局リリーフ陣がさらに打ち込まれ逆転負けを喫してしまいました。

昨年までは一軍と二軍を行ったり来たりで、なかなか安定しなかったけれど、今年の調子ならばそのうち勝ち星もついてくるでしょう。

今から4年以上前の2006年12月、カタールのドーハで行われた第15回アジア競技大会、野球の決勝戦、9回裏のマウンドに高崎健太郎は立っていました。

全員がアマチュアで臨んだ日本チーム、現在はプロで活躍する長野久義、野本圭、宮西尚生、小松聖らもいました。一方韓国、台湾チームは全員がプロ、半年前に行われた第1回ワールドベースボールクラッシックのメンバーとほぼ同じ面子でした。

日本は見事なチームワークでプロ選手たちを相手に勝ち進み、韓国戦では長野の3ランでサヨナラ勝ち。金メダルをかけて台湾と対戦したのでした。

ランナー2、3塁、こん身の力をこめて投じた高崎選手のスライダーは無情にもレフト前にはじき返され二人目のランナーもホームを駆け抜け、熱戦が終わりました。マウンド上で泣き崩れる高崎健太郎、それを慰める選手たち、初回から降り続いていた雨はさらに激しくなってうなだれる選手たちに降り注ぎ、わたしもベンチで呆然とそれらを見つめていました。

大学や社会人で活躍し、その後プロ入りした野球選手はたくさん知っています。しかしそこは厳しいプロの世界、即戦力として期待通りやっていける選手がいる一方、なかなか芽が出ない選手もたくさんいます。そして、そんな選手ほどとても気になるのです。

高崎健太郎の事も、昨年までは、一軍なのかファームにいるのか、活躍してるのかそうでないのか、スポーツ新聞のイースタンリーグの戦績表も見ながらいつも気になっていました。でも今年はスポーツ新聞の片隅を見なくてもよくなりました。

きっと今年は最後まで安定したピッチングを見せてくれることでしょう。応援してるよ。