実際に現場に出て感じることが大事

深圳のユニバーシアード、残すところあと3日になりました。早いですね。いつもそうですが、開会式のあと競技が始まると2週間はあっという間です。

これは選手村の中に近くの山に書かれた「SHENZHEN 2011」の文字、ここ深圳は小高い山や沼地が多く、選手村も小高い山に囲まれています。

昨晩は初めて夜の選手村を散歩しました。居住ゾーンから徒歩5分のInternaional Zoneの水上ステージの上ではクラッシックの演奏が行われていて、選手やボランティアの人たちが演奏を聴きながらゆったりしていました。

このブログで選手村での生活をだいぶ紹介してきました。私もたくさん選手村生活を経験しましたが、初めての時は話は聞いていても、実際に経験しなければわからないことだらけでした。

先日も、私が勤務する国立スポーツ科学センター(JISS)の栄養グループの連中3人が選手村を訪れました。

日ごろから選手たちに栄養指導を行うにあたって、選手たちが選手村でどんな生活を送っているのか、食堂はどんな仕組みになっているのか、選手たちはどんな思いで食べているのか、それらを経験するためです。

この「現場に出る」っていうのは、医学のサポートでも同じことです。スポーツに帯同するドクターは付添い医師ではありません。現場に足を運んで、コミュニケーションをとって、選手やスタッフたちが何を求めているのか、何を感じているのかわからなければよいサポートはできません。診察室でふんぞり返って待っているようではダメなのです。

ただし、あまり近づきすぎてもダメ。その微妙な距離感の取り方がスポーツドクターの極意でしょうか。

さて今日も締めは塚原団長の一言です。

「勝運は強い心に味方する。 みつお」

ホントに団長は毎日いいこと言いますね。「強い心」があれば運もついてきます。