2日前のことです。隣りにいたレスラードクターの中嶋先生に言いました。
「ちょうどいま決勝の前でマットが空いているから僕の写真撮ってよ」
ホームページの写真を新しくしようとジャージ姿の写真をどこかで撮ろうと思っていたのです。
レスラードクター中嶋の前でポーズをとる私。
「なかなかうまく撮れませんねえ、あっ、あそこに保高さんがいるから撮ってもらったらどうですか」と中嶋先生。
保高さんは先日も紹介したレスリング協会の広報の手伝いもしてくれているカメラマン、ときどきテレビにも登場する有名人です。
決勝の前でまだ時間があったので保高さんにお願いしました。
「かっこいいジャージ姿をとればいいわけね」こころよく引き受けてくれた保高さん。
でもやっぱり彼女はプロのカメラマンでした。
このおじさんのジャージ姿をかっこよく撮るなんて至難の業、いつも選手たちの美しい肉体ばかり目にしているからなおさらでしょう。
気軽にお願いしたつもりが、途中から彼女の「プロ根性」に火がついてしまいました。いくら僕相手でもいいかげんな写真など撮れなかったのです。スタンドから会場のマットの横、最後は通路と背景を変えて20分近く、見事ないい男??が出来上がったのでした。
じゃじゃーん
どうです。何が違うのかわからないけれど絶対にシロートにはとれない写真、まさしくプロの技ですね。
どんな仕事でもそうだけれど、プロが働く姿ってのはかっこいい。
保高さんも、撮影しているうちにだんだん目が変わってきてとてもかっこよかった。
気軽にお願いしたつもりが、本当のプロにただで撮ってもらっちゃいました。
申し訳なくて、「じゃあこのお礼は僕のカラダで」って冗談で言ったら、「遠慮しときます」だってさ。
そりゃそうだな。
カラダで払えるくらいのいい男にならなくっちゃ、とあらためて思った私でした。