世界体操をささえる裏方たち

体操世界選手権開催まであと1日となりました。日本チームは10月8日夜の女子団体予選からスタートします。

今日はちょうど男子の割り当て練習と女子の割り当て練習の間に時間が空いたので、練習会場で書いています。

体操の大会期間中には割り当て練習とポディウム練習があります。

割り当て練習は普通の練習で、練習会場を使う時間が毎日各国ごとに割り当てられていて、時間を決めて器具をローテーションして練習します。

それに対して、ポディウム練習というの大会の本会場での練習のことで、試合前に一回だけ各国に与えれれる、いわゆる試合の予行練習です。

ポディウム練習では、試合会場で本番で使う器具、本番で使う舞台の上で練習します。同じ器具でも、器具ごとに微妙な違いがあったり、それがのっかている舞台によって感覚が微妙に違うのだそうで、それらに慣れるためです。

さらにポディウム練習には本番で採点する審判も付きあらかじめ選手たちの技を見て審判も予行練習するのです。ですから、この練習で審判たちにインパクトを与えることも重要、さらに技の点数などについて審判に確認することもできるので、とっても大事な練習です。

このポディウムウ練習は男女とも昨日までに終わり、今日はフツウの練習。

練習会場には、走り回る小西裕之さんの姿がありました。

小西さんは銅メダルを獲得したソウルオリンピックの代表で現在は仙台大学体操部の監督、アテネや北京のオリンピックでは男子体操の解説をしていたから、みんな声は聞いたことがあると思います。

次から次へとやってくる各国選手団の練習を見守り、器具の調子が悪いなどのクレームにも丁寧に対応し、みんなをまとめて雑用も嫌な顔一つせずこなしてます。

体操のこともよくわかっているからこの練習会場ではなくてはならない存在です。小西さんのおかげで、世界の選手たちが気持ちよく練習できるのです。

まだまだ始まったばかりで、朝から晩まで大忙しだろうけれど、体に気をつけてがんばってね!

それから、今日の会場にはドクターのお二人の姿が。

練習会場でも、いつどんな事故が発生するかわからないから、ドクターが常に常駐し、練習会場で選手たちを見守るのです。

お二人は、遠く沖縄の北部地区医師会病院から手伝いにいらした、整形外科の垣花一章先生と研修医の秋山幸平先生。

とくに秋山先生はスポーツ現場を勉強したい、と、手弁当で遠く沖縄から来てくれました。

きょうもいろいろあったみたいだけれど、積極的にメディカルチームの役割を果たしてくれてた。これもとっても大事な裏方としての仕事。

お二人ともスポーツ医学にとても興味があるようだったので、当然この世界へのお誘いもしちゃいました。

また何かの機会があったらお誘いするからぜひスポーツ医学をやりましょうね。