JISSスポーツ科学会議―10年の歩みとこれから

昨日から消化器病関連の学会で福岡に来ています。

世界体操が終わり、今週は会議三昧でした。

机の上での勉強や会議はあまり好きではないけれど、世界で戦うアスリートたちのためにも、最先端の医学知識や、スポーツにかかわる情報を定期的に仕入れることはとても大事なことです。

木曜日には第8回JISSスポーツ科学会議が開催されました。

開所10周年を記念して行われた会議には、多くのスポーツ関係者が集まり、「JISS10年の歩みとこれから」をテーマに、コンディショニング、技術サポート、一貫指導システムの構築といった、これまでのJISSの取り組みと同時に、これからどのような役割をJISSが担うべきかなどについて議論が行われました。

会議ではバンクーバーオリンピックでカナダ躍進の原動力になった「オウン・ザ・ポディウム」という選手強化体制を成功させた、初代CEOのRoger Jacksonさんの特別講演もありました。

「国によるハイパフォーマンス・スポーツシステムの構築と国際大会での成功」と題した講演では、国を挙げた取り組みや組織作り、スポーツ現場とのコミュニケーションの重要性について話され、大変勉強になりました。

何より強く印象に残ったのは、「そのような組織や仕組みを作るうえで最も重要なのは組織をひっぱてゆく人、つまりリーダーシップをとれる人がいるかどうかにかかる」というお話。

やっぱり何事もリーダーがいるかどうか、リーダーがしっかりしているかどうか、ですね。

会議終了後にはJISS設立10周年記念式典が行われ、引き続いて懇親会がありました。

懇親会には体操の冨田洋之さんや新体操のフェアリージャパンの面々、それから入江陵介選手や寺川綾選手などの競泳の連中もかけつけてくれました。

会議でもシンポジストとして参加してくれた入江選手、競泳パンツ姿もカッコいいけれど、こうやって見るスーツ姿もかっこいいねえ。

スポーツ基本法も成立して、ますます重要になったJISSやNAASHの役割。その職員の一人としての責任を改めて感じた一日でした。