先週の金曜日から4日間、沖縄の離島、久米島、石垣島、宮古島とまわって、きょう東京に戻ってきました。
プロ野球のキャンプ地でのアンチ・ドーピングの講習会のためです。
日本のプロ野球(NPB)では2006年からアンチ・ドーピングに取り組み、年間100-150件のドーピング検査を行っています。
今後も、「スポーツを守る、野球を守る」ために、しっかりアンチ・ドーピングに取り組もう、という話や、今年の主な変更点、うっかりドーピングにならないための注意点など、話してきました。
NPB医事委員会では、手分けして、この時期にキャンプ地でアンチ・ドーピングの講習会を行っているのです。
30分ほどの講義でしたが、どの球団の選手たちも、眠ることなく、真剣に聞いてくれました。
練習練習で疲れているのにね。感謝感謝!これからも野球界みんなでアンチ・ドーピングの取り組みましょうね。
講習会だけじゃあなくて、キャンプの現場も訪問、オリンピックやワールドベースボールクラッシックで一緒に戦った仲間とも久しぶりの再会。
みんな、私を見つけては声をかけてくれてうれしい。
楽天の星野仙一監督も、「おーコマッチャン、元気か~」って、北京オリンピック以来久しぶりの再会。名前まで呼んでくれて、本当にうれしい!
球場では、これまたWBCでご一緒した、伝説の剛速球投手、与田剛さんとお会いしました。
「現役時代、ケガで苦しんだとき、何にでもすがりたい気持ちになったけれど、でも、ドーピングだけはやましい気持ちを持ち続けることになりそうな気がして、絶対手を出せなかった」と。
相変わらず、さわやかでかっこいい!
沖縄はやっぱりとても暖かでした。今年はどんな若者が活躍するんだろうね。
そして、沖縄といえば青い海。
きれいだねえ。思わず松田聖子の「青いサンゴ礁」を口ずさんでしまうしまう私。
宮古島で宿泊したホテルの横には「うえのドイツ文化村」というテーマパークがありました。
どうして宮古島とドイツ??
明治6年にドイツの商船が宮古島沖で座礁難破したのを宮古島の住民が救助して、手厚く看護して、無事ドイツに帰国させたのだそうです。
その報告を受けたドイツ皇帝は宮古島に「博愛記念館」を建立しました。以来、ドイツとの深い関係。
知らなかったです。勉強になりました。
そして、ドイツ村の中には、、本物のベルリンの壁が。
ベルリンの壁崩壊後、購入して日本に運んだのだとか。
あー、我々世代としてはなかなか感慨深い。
でも、ベルリンの壁崩壊も、もはや22年以上前の話。
私が小学生の時、大阪万博のころに第二次世界大戦の話を聞くようなものですな。
そう考えると、大昔ってことなのか。う~ん、ついこの前の事と思ってしまうわたしはやっぱりおじさんなのかも。
でも、このベルリンの壁が壊れる前まで、旧東ドイツでは国を挙げてドーピング行為が行われていました。そう考えると、このベルリンの壁はアンチ・ドーピングにとっても象徴的な壁。
まじめに聞いてくれた選手たちと、青い海と、泡盛と、そして優しくしてくれた沖縄の人たちに感謝しながら沖縄をあとにしたのでした。