衆議院繰り上げ当選、意義のある10日間

久しぶりの投稿です

4月の参議院補欠選挙後、「いま目の前のことを一生懸命やろう」と前向きな気持ちで、すべてに取り組んできました。特に新型コロナ対策、選挙では「まずはワクチン接種を迅速に進める、その仕組みを医療と政治を繋いで成し遂げる」と訴えたわけですが、それがかなわなかった以上、一医師としてワクチン接種を進める力になろう、と新型コロナワクチンの集団接種会場での問診のお手伝いを続けました。長野県のワクチン接種チームに登録し、北信地域のみならず県内各地でワクチン接種の現場を手伝い、医療関係者、自治体関係者の声、そしてワクチン接種を受けに来る皆さんの不安や思い、を肌で感じることができました。

接種会場には皆さん不安な顔をして入って来ます。副反応への不安、注射自体への不安、世の中様々な情報、時として不安を煽るような不確かな情報が乱れ飛んでいます。医師として、わかりやすい正確な新型コロナにかかわる情報を、ツイッターやフェイスブックで発信し続け、YouTube(ゆたチャン)でも毎週の発信を続けました。

そんな中、私も挑戦した4年前の衆議院選挙の北陸信越ブロック比例区で当選していた新潟の石崎徹さんが議員辞職をするというニュースが飛び込み、9月28日に衆議院で正式に辞職が許可されました。次点であった金子恵美さんが辞退し比例名簿から外れたため、10月4日の選挙会で私の繰り上げ当選が自動的に決定する、という知らせが10月1日に届きました。衆議院の任期がわずかな中ではありましたが、4年前に私に託してくださった多くの方の思いを胸に、法律に従って厳粛に受け止めるべきと考え、10月5日の朝、総務省で当選証書を受け取り国会に登院しました。

10月8日に4年ぶりに座った本会議場、9年前に初めて座った時の気持ちを体が感じました。新議員として紹介を受け、与党席のみならず野党席からも大きな拍手をいただきました。改めて、なぜ医師から政治を志したのか、新型コロナがいまだ収束しない中いまこそ命を守る政治を行わなければいけない、全国民の代表としての自覚と責任を持って、たとえ短期間であっても一生懸命取り組む、政治を志した原点を再び思い起こさせてくれる本会議場でした。

その後総理の所信演説、代表質問を終え10月14日に衆議院は解散されました。私の今回の任期は10日間でした。短い期間ではありましたが、この間多くの議員や官僚に、この半年間私が新型コロナ対策の現場、ワクチン集団接種会場で実際に感じた不安や声、改善すべき点などを国会議員として伝えることができました。なにより政治を志した初心をよみがえらせてくれたこと、あらためて衆議院でもっと頑張ろう、挑戦を続けていこう、という気持ちにさせてもらった意義ある10日間でした。

これからも与えらえれた立場で、いま目の前のことに一生懸命とりくんでゆきます。