月別アーカイブ: 2015年11月

立党から60年 原点を忘れずに

29日、自民党立党60年の記念式典が東京で開催されました。全国から集まった党員のみなさんの熱気が満ち溢れる中、冒頭、サプライズでラグビー日本代表の五郎丸歩選手が登場しました。

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先のラグビーW杯の応援への御礼から始まり、南アフリカ戦での勝利に対し現地で受けた数々の称賛、そして4年後の2019年に日本で開催されるW杯に向けて、ホスト国としてさらなる協力と応援を求めた、素晴らしいスピーチでした。

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1955年、自民党は日本民主党と自由党という二つの保守政党の合同により誕生しました。その立党宣言に「政治は国民のもの」という一節があります。自民党の原点であるこの言葉を忘れず、常に謙虚な姿勢で政治に取り組まなければならない。自民党の60年の歩みを振り返り、あらためて、そう感じた記念式典でした。

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高井戸第三小学校で「オリンピック教育」の授業

26日、杉並区の高井戸第三小学校で3年生の子供たちにオリンピック・パラリンピックについて40分の授業をしてきました。高井戸三小では、5年後の2020東京オリパラに向けて、「総合的な学習」の時間でオリンピックについて学んでいます。

「オリンピックについて知ろう」というテーマで、「夢を実現するために必要なこと」や、「オリンピックを支える人」、「自分たちはオリンピックにどう関われるのか」などについて話しました。スポーツドクターとして帯同した際のオリンピックの写真を見てもらいながら、子供たちからも意見を出してもらいました。

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「夢を実現するために必要なこと」というテーマでは、「一生懸命練習する」や「努力する」といった意見に続いて、女の子から「人に優しくする」という意見がありました。そのどれもが正解です。私からは「感謝の気持ちを持つことの大切さ」を子供たちに伝え、「人の話を聞く」「あいさつができる」といった、あたりまえのことが一流選手はしっかりできるんだよ、と話しました。

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「オリンピックを支える人にはどんな人がいるか」では、「解説者」や「審判」、「コーチ」などに続いて、男の子から「ファン」という声も上がりました。その通りですね。すばらしいプレーをする選手たちを「応援する」ことも、オリンピックを支えるために大事なことと、子供たちに教えられました。

5年後の2020東京オリパラで、自分には何ができるかたずねたところ、「海外から日本に来てくれた人たちの案内」や「おもてなし」といった声があがり、みんなで盛り上げたいという気持ちが伝わってきました。

オリンピックが母国で開催され、間近で接するという経験は、日本の将来を担う子供たちにも大きな影響を与えます。これこそ2020東京オリパラが目指す心のレガシーです。きょう話を聴いてくれた子供たちの中から、将来オリンピック選手が現れるかもしれません。また私がドクターとして選手たちを支えたように、コーチやマネジャー、審判や通訳、栄養スタッフなどの仕事でオリンピックを支える人もいるでしょう。

オリンピック精神である「オリンピズム」。これはスポーツマンシップやフェアプレーといった世界共通の文化の精神であり、その究極の目標は「世界の平和」にあります。私も「オリンピズム」の精神を持って、2020東京オリパラに向けた準備に取り組んでいきます。

「小松ゆたかを囲む会」を開催させていただきました

18日、東京で「小松ゆたかを囲む会」としてパーティーを開催させていただきました。当日は雨にもかかわらず、医師時代の恩師や同僚、大学や高校の同級生、スポーツでお世話になった方々、また地元の長野からもお集まりいただきました。お忙しい中、足を運んでいただき、本当にありがとうございました。

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額賀福志郎先生、河村建夫 議院運営委員長、茂木敏充 選挙対策委員長、加藤勝信 1億総活躍担当大臣、島尻安伊子 沖縄担当大臣をはじめ、多くの先輩議員から激励の言葉をいただきました。また東大病院時代の恩師である寺野彰 獨協学園理事長からは、私の消化器内科医時代の仕事についてご紹介をいただき、先生方のお言葉に期待と責任を感じ、身が引き締まる思いでした。

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         ▲額賀福志郎先生よりご挨拶をいただきました

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         ▲寺野彰 獨協学園理事長

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         ▲竹下亘 予算委員長より乾杯のご発声をいただきました

当日は久しぶりにお会いする方も多く、いろいろなお話しをさせていただき、励ましや応援の言葉をかけていただきました。あらためて本当に多くの方々に支えられて議員活動をさせていただいていることを実感しました。これからも多くの人たちに応援してもらえる人間であり続けられるよう、謙虚な姿勢で努力を重ねていきたいと思います。また初心を忘れず、政治を志した気持ちを持ち続けがら、一人でも多くの国民のみなさんが健康で元気に暮らせるよう、自分の力を尽くしていきたいと思います。

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パーティーの開催にあたっては、準備から当日の運営まで、本当に多くの方にご協力いただきました。
あらためて御礼申し上げます。

みなさん、本当にありがとうございました。

ジビエ議連で茅野市と富士見町へ視察

16日、ジビエ議連(捕獲鳥獣食肉活用推進議員連盟)の鳥獣肉処理加工施設視察で茅野市と富士見町を訪問しました。私を含め9名の国会議員が参加し、県内からは議連副会長の宮下一郎先生、事務局次長の務台俊介先生、また若林健太先生が参加されました。県外からは議連副会長の谷公一先生、幹事長の小里泰弘先生、また牧島かれん先生、小島敏文先生、今野智博先生が参加されました。

ジビエ議連は、近年増大している野生鳥獣による農作物の被害を減らすために、農作物をさまざまな手法で防御するだけではなく、そこで捕まえた獣肉を、食用として販路に乗せることはできないかと考え、その推進を目的としています。そもそも欧州では鹿肉などは高級食材として珍重されているからです。

視察当日は昼前に茅野駅に到着後、バスでレストラン「オーベルジュ エスポワール」まで移動し、まずはジビエ料理の昼食会が行われました。NPO法人日本ジビエ振興協議会の理事長でもあるオーナーシェフの藤木徳彦さんからこれまでの取り組みや今後の活動についてお話を聴きながら、鹿肉や猪肉、熊肉と、地元でとれた野菜などを調理した料理を美味しくいただきました。味はもちろんですが、見た目の盛り付けも素晴らしいです。鹿肉と言うと「臭い」「固い」といったイメージを持つ人もいるかもしれませんが、血抜きの方法や処理までの時間などで味わいは変わるそうです。適切に処理された鹿肉はやわらかな触感と淡白な味わいがとても美味しいお肉です。また高たんぱく・低脂肪で、鉄分は豚肉や鶏肉の5倍もあり、特に女性におすすめとのことでした。

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食後にバスで移動し、午後は富士見町の「信州富士見高原ファーム」を見学しました。この施設は平成25年8月に、地元の猟友会の有志の方々が共同で設立された施設です。それまで狩猟や有害鳥獣駆除で捕獲されても有効に活用されていなかった鹿や猪を重要な地域資源として注目し、安心・安全でおいしい富士見産ジビエとして商品化しています。代表の戸井口裕さんからこの施設建設の経緯や運営などについて、また戸井口代表の息子さんの戸井口裕貴さんからは、実際の処理方法など具体的なお話を伺いました。

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その後、富士見町役場において、信州ジビエの利用拡大に向けた現状と課題について意見交換を行いました。藤木シェフや戸井口さんをはじめ、長野県、富士見町、そして農林水産省や厚生労働省、経済産業省の方々も加わり、今後のジビエ振興の課題について、さまざまな意見を出し合いました。

近年、野生鳥獣による農作物被害額は全国で年間200億円に達しており、特に長野県は北海道や福岡県などと並んで被害が大きく、被害額は年間10億円にも上っています。要因としては里山の荒廃などによる鳥獣の生息域の拡大や、耕作放棄地の増加等があります。被害を減らし、ジビエの生産量を増やすためには地域の捕獲体制の整備や、搬出・搬入体制の強化等が挙げられています。富士見町では信州富士見高原ファームによる食肉処理施設の運営が始まったことで、捕獲された野生鳥獣が有効に活用され、駆除に対する住民の理解も得やすくなっているそうです。

その他にも処理加工体制の強化、信州ジビエのブランド強化や商品開発、スーパーでの通年販売などによるサプライチェーンの構築といった取り組みも重要な課題です。今回の視察ではこうした課題に充実した意見交換ができ、とても有意義でした。この経験を今後の議員活動に活かしていこうと思います。

北陸新幹線 地域の連携とさらなる延伸に向かって

12日、加藤久雄長野市長をはじめ、北陸新幹線沿線の上越、富山、金沢、福井の各市長らと共に、北陸新幹線の金沢-敦賀間の早期開業や、敦賀以西の延伸に関する要望活動を行いました。国土交通省や自民党本部を訪問し、国交省では宮内秀樹政務官に、党本部では稲田朋美政調会長に要望書を手渡しました。

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          ▲国土交通省にて 宮内秀樹政務官と

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          ▲自民党本部にて 稲田朋美政調会長と

日によっては1日の間に長野-東京間を2往復するなど、私も北陸新幹線はとてもよく利用しています。そのスピードはもちろんですが、運行時間の正確性や静かな車内の快適性、事故やトラブルが少ない安全性など、北陸新幹線とそれを支える日本の技術力・サービス力は本当に素晴らしいと思います。

今年の3月、北陸新幹線の長野-金沢間が開業しました。特に今年は7年に一度の善光寺の御開帳と重なったこともあり、その経済効果はとても大きなものがありました。以前に比べ乗車率も高くなったように感じています。特に北陸圏や関西圏からの来客が大幅に増え、新幹線の開業効果が現れているようです。また開業後は沿線各市による新たな地域の連携も生まれています。

このように地方への経済波及効果が大きく、投資効果に優れているとされている新幹線の整備は、沿線地域の発展や活性化、まちづくり、そして地方創生に必要不可欠な事業です。政府・与党は、金沢-敦賀間については平成34年度末の開業を計画していますが、その建設促進や、また敦賀以西のルート決定に向けて、これから議論が始まります。長野市をはじめ、富山、金沢などの沿線各市は「開業したからそれで良し」とするのではなく、新たな連携による交流の効果が大きいということを踏まえて、今後も足並みを揃えて活動を続けていくことが大事だと思います。私も沿線の国会議員の一人として、力を合わせて取り組んでいきます。

スポーツの力で友好を 日韓親善サッカー大会に出場

11月7日、横浜市で日韓両国の国会議員による親善サッカー大会が行われました。私も選手兼チームドクターとして参加し、汗を流しながら親交を深めました。大会には両国から超党派の国会議員合わせて50人ほどが参加しました。

会場に到着し、青の日本代表ユニフォームに着替えると、気合いが入ります。けがをしないようにまずは入念にウォーミングアップ。試合前からけっこう汗だくです。

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          ▲額賀福志郎 日韓議連会長と

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          ▲大島理森 衆議院議長もプレー

開会式。両国の国歌を斉唱。大島理森 衆議院議長が「フェアプレーで友情と理解を深めたい」とあいさつ。

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試合に先立ち、サッカー外交推進議員連盟会長の衛藤征士郎先生と韓国国会議員サッカー連盟のチョン・ビョン・グク(鄭柄國)会長がペナントを交換しました。

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いよいよキックオフ。私は前半途中から出場し、攻撃的ミッドフィルダーのポジションで、ゴールを狙います。早速チャンスが来て、シュート!見事ゴールネットを揺らしますが、まさかのオフサイドの判定。残念ながら得点は認められませんでした。しかしNHKのニュースではこの幻のゴールシーンが放送され、ご覧になったたくさんの方から声をかけていただきました。

▼小松ゆたか 幻のゴールシーンはこちらから
・NHK 日韓の国会議員が親善サッカー大会

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   ▲前半途中からピッチへ 後ろは逢沢一郎 サッカー外交推進議連幹事長

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試合は前半を終了して1-3と韓国が2点のリード。後半も韓国にゴールを決められ1-4。3点にリードを広げられます。「もはやこれまでか」と思われた日本ですが、その後、立て続けに2点を返して、ついに1点差まで詰め寄ります。試合はボールを激しく奪い合う熱戦となりました。

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しかし反撃もここまで。4-3で韓国の勝利に終わりました。試合終了後はお互いの健闘を称えあい、両国選手で堅い握手と記念撮影。日韓親善サッカー大会は晴天にも恵まれ、終始和やかな雰囲気で幕を閉じました。

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11月2日には、3年半ぶりの日韓首脳会談も実現しました。外交も国と国との信頼関係が基本です。お互いの気持ちを理解し合わないと、前に進むことはできません。信頼関係があってこそ、お互いにしっかりものも言えるのです。

6月にソウルで行われた日韓戦に続いて、2回目の親善試合。仲良く話ができる同世代の議員も増えてきました。スポーツには大きな力があります。スポーツを通じた、一人ひとりの信頼関係の構築が、日韓関係の改善、そして両国の友好関係の発展に必ず寄与すると信じて、これからもスポーツを通じた平和外交に真剣に取り組んでいきます。

引き続き、厚生労働副部会長と文部科学副部会長を務めます

11月に入り、自民党では人事が行われました。
私は、厚生労働部会で古川俊治部会長のもと副部会長を、また文部科学部会では木原稔部会長のもと副部会長を、引き続き務めることになりました。

平日の朝8時から、永田町にある自民党本部では、「部会」と呼ばれる会議が行われています。厚生労働部会や文部科学部会など、自民党には国の省庁に対応した13の部会があり、自民党の国会議員であればどの部会でも出席して発言をすることができます。私も部会には積極的に出席し、発言するようにしています。

この部会で、自民党は政策の調査・研究から立案を行い、審議の上、政策を決定しています。自民党が採用する政策や国会に提出する法案は、部会の審査を経なければなりません。また内閣が提出する法案などの審査も部会で行われ、了承が必要となります。つまりこの部会で、自民党の政策は創られているのです。

厚労部会では、持続可能で質の高い社会保障政策や、またスポーツ庁とも連携した健康長寿社会の形成に向けて取り組んでいきたいと思います。また文科部会はスポーツ政策も所管しているため、2020東京オリンピック・パラリンピックに向けた準備を加速させていかなければなりません。障がい者スポーツへの支援を通じて、パラリンピックもしっかりサポートしていこうと思います。また「ものづくり」日本を支えるイノベーションのための研究開発推進政策も大きな課題です。

様々なやるべき課題がありますが、厚労・文科の両副部会長として責任感を持って、これからも自民党の政策立案に積極的に取り組んでいきたいと思います。

内村航平選手に学ぶ、勝負強い心のつくり方

国会が閉会してひと月余りが経ち、11月に入りました。北信は朝晩の冷え込みが日に日に強まり、冬がもうそこまで来ているようです。閉会中は地元を中心に活動しています。さまざまな会合や行事に顔を出させていただき、たくさんの方と会い、いろいろなお話を聞かせてもらっています。

そんな中、嬉しいニュースが飛び込んできました。イギリスのグラスゴーで行われていた体操の世界選手権で、内村航平選手が団体と個人総合、また種目別の鉄棒で金メダルを獲得し、三冠に輝きました。個人総合では6連覇を達成しました。

体操日本男子のエース・内村航平選手とは、忘れられない思い出があります。2011年に東京で開催された世界選手権の時のことです。この大会で、内村選手は前人未到の個人総合3連覇を達成しました。しかし種目別の鉄棒では点数が伸びず、銅メダルに終わりました。

この結果に、がっかりしたり、不満を言ったりするかなと思っていると、チームドクターとして会場にいた私に「この鉄棒の銅メダルが一番嬉しい」「最終演技者として、有終の美を飾ることができました」と言って、話しかけてきました。内村選手は自分で納得する演技ができたという喜びを感じて、満足していたのです。周囲の声や評価に左右されずに、「自分自身の最高のパフォーマンスをすること」に集中できること。それが、内村選手の勝負強さの秘密だと思います。

今回、団体で金メダルは獲りましたが、内村選手は鉄棒で落下したこともあり、インタビューでは満足していない様子でした。しかし種目別の鉄棒では、その落下したG難度の「カッシーナ」という技に再度挑戦すると見事に成功させ、圧巻の金メダルに輝きました。内村選手も「最後の最後に自分の演技ができた」と笑顔で振り返っていました。

どの社会にもおいても、結果を求められるのが世の常です。それは政治の世界も例外ではありません。しかし、結果だけを気にしすぎると不安が高まってきます。心は乱れ、往々にして、いい結果を残すこともできなくなってしまうものです。だからこそ、結果に一喜一憂せず、自分の演技に集中できる内村航平選手の姿勢に、私たちが学ぶべきヒントがあると感じています。

内村航平選手、本当におめでとう!
来年のリオデジャネイロ五輪も、たのむよ!

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         ▲内村航平選手と 2012年ロンドン五輪にて

内村航平選手と体操の採点基準などについて、過去にも書いています。
こちらもぜひご覧ください。
・「信念を貫く内村航平の美しい体操」(ITmedia エグゼクティブ)