入院中の病院のベッドから書いています。
先週金曜日、22日に緊急入院しました。
病名は「頸部膿瘍(けいぶのうよう)」、扁桃腺炎が悪化してその奥までばい菌が入り込んで、頸部(首)の深部にばい菌による膿(うみ)がたまった状態です。
一週間前から、風邪でのどの痛みがありました。でも、元気でしたし、地元でのあいさつ回りや街頭、自民党本部での朝8時からの部会なども無理せずにできていたつもりでした。
念のため抗生物質も飲んでいたので、ちょっと油断していました。
木曜日21日の夕方から突然症状が増悪しました。
16時からスポーツ議連総会に出席してから、長野に向かう新幹線の中で水も飲めないほどのどが痛くなってきました。
長野での会合で必死の思いであいさつを終え、東京に戻り薬を飲んで寝て、翌朝8時からの会議には出ましたが、やはりこれはおかしいと病院の耳鼻科を受診しました。
スコープでの観察、CT、血液検査などの結果、上記診断で緊急入院となりました。
入院後、抗生物質の点滴投与を行いながら様子を見ましたが、半日で病状がさらに悪くなったために、22日の夜に予防的に全身麻酔のもと「気管切開」を行いました。
「気管切開」というのは、ちょうど首の前を通る気管(のどから肺につながる空気の通り道)を切開し、そこからチューブを挿入することです。
つまり、呼吸がのどを通らずに、首の前にあけた穴から行われるようにする処置です。
首の奥(深頸部といいます)にばい菌の感染が及ぶと、短時間でのどの奥がはれ上がり、呼吸困難に陥ることがあります。
万が一、そのようなことが起きてもあわてることがないように、受け持ちの先生と相談の上、22日夜に気管切開を決断しました。
幸い、その後の治療が功を奏し、症状や血液データも改善し、熱も出なくなりました。そして、今日から水分の摂取も許可され、気管切開のカニューラ(チューブのこと)をスピーキングカニューラに交換していただき、今日の午後には声も出せるようになりました。
このまま順調にいけば、今週末には退院、来週から公務に復帰できると思います。
しかし今回のこと、地域の代表として責任ある身でありながら、自身の体調管理もしっかりできなかったことに関して、深く反省しています。
そして、多くの約束をキャンセルせざるを得なくなり、たくさんの方たちにご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ありません。
確かに、この4か月間、ほとんど休みのないハードスケジュールではありました。
しかし、体力には自信があっただけに、「すべてに過信は禁物」と反省しました。
「医者の不養生」とよく言いますが、まさにその通りです。
ごあいさつ回りしていても、多くの方から「体だけには気をつけてくださいね」と声をかけていただきますが、特に公人として健康でいることの大切さを痛感しました。
安倍総理大臣の訪米、オバマ大統領との会談、そしてTPP交渉入りに加速との報道。
しかし、TPP交渉参加には基本的に反対で自民党内のTPP反対議連にも入っている私としては、腑に落ちない点もいくつかあります。
農業や山村風景はもちろん、国民皆保険制度も絶対に守るべきもの、「聖域」とはいったい何を指すことになるのか。
今日も事務所にはTPP関係の電話がたくさんかかっているとの報告を受けています。こんな大事な時に入院していて、関係者の皆様、本当に申し訳ありません。
一日も早く、きちんと治してから復帰します。
そして、これからは決して無理せず、体調管理に気を配ります。
そして最後に、「風邪は万病のもと」といいますが、これもまさにその通り。
皆さんも気をつけてくださいね。