「セクレタリーKの日記」カテゴリーアーカイブ

ロンドンオリンピックが近づいてきました!

こんにちは、セクレターKです。4年に1度のスポーツの祭典「オリンピック」。その第30回目となる大会が、イギリス・ロンドンで開催されます。ロンドンでの夏季オリンピック開催は史上初の3回目。みなさんも今からワクワクしているのではないでしょうか? 開催期間は7月27日から8月12日の17日間です。

実施されるのは26競技、302種目にもおよびます。「競技と種目ってどう数えるの?」と疑問に感じ、改めて調べてみました。

競技は、陸上、水泳、サッカー、テニス、ボート、ホッケー、ボクシング、バレーボール、体操、バスケットボール、レスリング、セーリング、ウィエトリフティング、ハンドボール、自転車、卓球、馬術、フェンシング、柔道、バトミントン、射撃、近代五種、カヌー、アーチェリー、テコンドー。

野球とソフトボールは今回から、残念ながら除外されてしまいました。この二つに入れ換わって空手とスカッシュが候補にあがっていたそうですが、今回は採用されていません。

競技の中で、普段聞き慣れない「近代五種」も気になったので調べてみました。これは、1人の選手が1日に、射撃、フェンシング、水泳、馬術、ランニングと五種目に挑戦するというもの。しかも、 競技は午前7~8時の射撃からはじまって、最終のランニングを終えるのは午後6時過ぎになるというのですから、想像を越える過酷さ!さらに、幅広い運動能力が問われる鉄人競技。今年は、日本人初の女性選手となる、黒須成美選手と山中詩乃選手の2名が挑戦しますので、注目です。

種目とは、たとえば水泳だと、自由形をみても、50m、100m、200m、400m、800m、1500mと距離も様々。更に、個人メドレーやリレー、そして男女も分けて数えられます。水泳競技の中には、飛び込みやシンクロナイズトスイミングも当然ながら含まれているので、水泳だけでも46種目になります。また、バレーボールではビーチバレーも含まれ、男女合わせて4種目ということになります。ちなみにビーチバレーの会場は、ロンドンの中心にある、ホーズ・カーズ・パレードという広場で行われます。普段は近衛騎兵の交替式がみられるこの場所に砂をひいたビーチバレー会場が登場するそうです。

体操、レスリング、男女サッカー、水泳、マラソンなど、次々とオリンピックへの切符を手にしている日本選手達。その勇姿をみんなで応援しましょう。

サマータイムのロンドンは日本より8時間遅れなので、今から寝不足が心配ですが、日本人選手の活躍から目が離せません。個人的には、開会式にどんなアーティストが登場するかにも、かなり期待しています!

● ロンドンオリンピック2012

蓼科でアンチエイジング

こんにちは。セクレタリーKです。

1月31日、小松先生とご一緒して、長野県にあるテラス蓼科で開催された、「健美塾(けんびじゅく)」という、イベントに参加してきました。

テレビでもお馴染の鎌田實先生と抗加齢医学会理事長の吉川敏一先生の講演があり、興味深いお話をお伺いしました。

最近良く耳にする幸せホルモンと呼ばれている「セロトニン」。ご存知の方も多いのではないでしょうか? 自分自身が美味しい物を食べたり、キレイなものを見たりすると、分泌されます。

そして、もうひとつ「オキシトシン」という幸せホルモンもあって、こちらは自分ではなく、人のための何かをすることで分泌されるそうです。例えば、お母さんが赤ちゃんにおっぱいをあげている時には、お母さんにはたくさんオキシトキンが出ている! 時々、自分へのご褒美に美味しいものを食べて、少しでもいいから誰かのためになる事をするのが、自分の健康にもつながるなど、ストレスの多い現代社会を乗り切る様々な健康維持のヒントを学ぶ機会となりました。

講演会の後は、を素敵な音楽をバック地元の野菜をメインに使った美味しいお食事にいただきました。

食事会の時に、小松先生もイベント参加者のみなさんにご挨拶。

「ロンドンオリピックにむけて、選手たちが力いっぱい戦うことができるように頑張っています。皆さんもぜひ応援してくださいね!」と、オリンピックに向けてがんばる選手たちの様子をユーモアを交えてお話しされ、会場を大いに盛り上げていました。ブログをご覧のみなさまも注目してくださいね。

今回のイベントをコーディネイトしたのは、小松先生と仲良しの医療ジャーナリスト宇山恵子さん。楽しいひとときをありがとうございます。

美しい自然に囲まれて、美味しいお食事味わい、アンチエイジングの知識も学べる。この素敵なイベントは第2回、第3回も予定されています。興味のある方はこちらをチェック。

 

体操競技の歴史

こんにちは、セクレタリーKです。小松先生がスポーツドクターとして帯同した、第43回世界選手権は、内村航平選手が個人総合で三連覇を達成。さらにゆかでも金メダルを獲得するなど、日本人選手は大活躍でした。みなさん応援ありがとうございました。

ところで、テレビで試合を見ていると「体操競技は、いつ、誰が、つくったのだろう?」と思いを巡らせるのは私だけでしょうか? そこでほんの少しだけ、体操の歴史を紐解いてみたいと思います。

調べてみると、体操のルーツは、なんと古代ミノア文明にまでさかのぼります。クレタ島のクノッソス宮殿遺跡には「牛飛び」の様子を描いたフレスコ画が残されています。「牛飛び」とは、疾走する牛の角をつかんで、空中に円を描きながら牛の背中に着地して、その上で逆立ちするかっこいいパフォーマンス! 当時のイベントで行われた競技や儀式のようなものだったそうです。今でいう闘牛やあん馬のイメージでしょうか? 紀元前2000年頃から体操は生まれていたというのには驚きです。

中世になると、身体より精神を鍛えることが宗教的な思考で優先されて、体操は不毛の時代に……。しかし、その中でも騎士階級や身体運動をスポーツとして楽しむ民衆によって体操は引き継がれて、徐々に体系化され、近世に至ります。

近世になると、体操はドイツで光を浴び始めます。貴族や君主の青少年に向けて騎士学校や貴族アカデミーなどで、乗馬、剣術、跳馬や、ダンスや球技のようなものが教えられ、身体運動が教育のひとつとして重要だと捉えられるようになっていきます。1774年にドイツの教育者「ヨハン・ベルンハルト・バゼドウ」が開設した「汎愛学院」という学校で体育の授業が行われ、平均台、水平はしご、ボールやこん棒などの道具が使われて始めます。世界ではじめて体育という教科を考えて学校の授業に導入したのはドイツなのです。

1793年には「ドイツ体操の祖父」といわれる「グーツ・ムーン」が「青少年の体育」という本を発刊。この本は学問的に高く評価され、体育の歴史や思想を学ぶためのバイブルともされています。そして「ドイツ体操の父」と呼ばれる「フリードリッヒ・ルードビッヒ・ヤーン」が青少年教育への運動の必要性を唱えて、1811年にベルリン郊外のハーデンハイデンというところに運動場を作ります。自然の草原に手を加えて、数種類のランニングコースと、やり投げの的、飛躍具、木棒、木馬などの器具を用意。ここに現代の体操競技の原型となる、平行棒、水平棒などもあり、ヤーン氏こそが体操の基本を作った人だったのです!

あん馬と跳馬の祖先となる木馬運動は、古代ローマの兵士や若者たちよって乗馬のために準備段階として行われ、片手に武器をもってもうまく飛び乗れるような技術を磨いていたのです。それが時を経て木馬運動の飛び乗りや飛び降り、その時の足さばきが独立して、両手の支える使い方はあん馬運動へ、両手を突き離しての飛び越しは跳馬の跳躍の形式へと2分化されたといわれています。

鉄棒の前身も、ヤーン氏が木で作った直径8cmの太さの水平棒だったと言われています。鉄棒運動のやり方は、木の枝での懸垂運動や綱渡りの綱や水平梯子をわたる運動や、ドイツ体操の祖父「グーツ・ムーツ」の生みだした木を遣った懸垂運動などもルーツになっています。ヤーン氏の水平棒が鉄棒に変ったのは1850年以後で、握りの太さが細くなり、鉄の弾力を利用することで、鉄棒運動の内容は大きく変化していったのです。

平行棒の発生には諸説があり、木馬練習や馬の曲乗り練習の足場から発達したものであるとか、ヤーン氏が体操場を作ったときに、木馬運動をする生徒たちの腕力を強化するために、取り入れたといわれています。振動運動に加えて両腕を支えて安定させることで、力をつけることができたのでしょう。

つり輪に関しては、アドルフ・シュピース氏によってとり入れられたそうですが、ローマ時代にすでに抵抗運動のひとつとして、綱の端をまるめて結び、その輪に足を入れたり、ぶらさがったりすることが行われていて、発生はかなり古いと考えられています。

様々な時代の中で紆余曲折しながら変化を遂げ、徐々に体操は発展していき、世の中に普及し、1881年に国際体操連盟が発足します。1996年の第1回アテネオリピックから男子体操は正式種目となり、6カ国が参加。その際にはゆか運動はなく、代わりにロープ登りがあったそうです! 現在のゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目になったのは1936年から。女子の跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆかの4種目別の世界大会は1992年のオリンピック大会から開始されました。それ以前には、女子の種目にもつり輪があったのです。

日本は1932年のロサンゼルス五輪で体操競技に初参加。今では体操王国と呼ばれる日本も、その時は参加5ヶ国中、最下位だったとは信じられません。

体操競技には長い長い歴史があるのです。詳しくはまた小松先生にお伺いしてみようと思います! 来年のロンドンオリンピックが今から楽しみです。

体育の日

みなさん、こんにちは。セクレタリーKです。

小松先生は現在東京で開催されている、第43回世界体操競技選手権・東京大会にスポーツドクターとして帯同し、日本選手たちを笑顔でサポートしています。

昨年、オランダロッテルダムで行われた大会では、個人総合で内村航平選手が金メダルを獲得!女子では田中理恵選手が演技の芸術性を評価されてエレガンス賞を受賞するなど大活躍。


今回も来年のロンドンオリンピックの出場権を争う重要な大会。本日、女子団体予選で日本は5位に入り、オリンピック出場が決定するという嬉しいニュースも届きました!

さらに、内村選手の3連覇にも期待がかかり目が離せない日々が続きそうです。テレビ放映を見るだけでなく、直接応援に行くこともできます。東京近郊の方は、ぜひチェックしてください。

もちろん、小松先生のブログでのリアルレポートもどうぞお楽しみに。

そして明日、10月10日は体育の日です。ハッピーマンデー制度の導入で、10月10日が体育の日になるのは、実に6年ぶりのこと。元々は1964年に日本で初めて開催された「東京オリンピック」を記念して制定された国民の祝日。東京オリンピックの開会式が10月10日だったことに由来しているのです。晴れる日が多いということでも知られていました。

「国民がスポーツに親しみ、健康な心身を培う日」。全国各地で様々なスポーツイベントも開催されます。みなさんも気持ちよく体を動かしてみませんか?

 

運動は脳を活性化する!

みなさん、こんにちは。セクレタリーKです。

小松先生は「スポーツで、日本を元気にしたい」と、日々、忙しく取り組んでいらっしゃいます。

今回、小松先生が帯同した、トルコ・イスタンブールで行われたレスリング世界選手権も全日程が終了。

日本勢は金3(48kg級・小原日登美、55kg級・吉田沙保里、63kg級・伊調馨)、銀1(66㎏級・米満達弘)、銅3(60㎏級・湯元健一、67㎏級・井上佳子、59kg級・斉藤貴子)という結果でした。五輪出場権は5つを獲得。

応援ありがとうございました!

改めて考えてみると、スポーツには様々なメリットがあります。今回のように、スポーツ選手が活躍する姿を見るだけで元気になったり、感動したり、アスリートたちの強靭な精神力に刺激を受けたり。もちろん、自分自身が体を動かすことで、楽しくすがすがしい気持ちになれます。

さらに、最近は運動することで脳が鍛えられることもわかってきています。

運動すると、若々しさや健康を維持するだけではなく、脳を刺激して活性化してくれるというのです。

なんと頼もしい!

「脳を鍛えるには運動しかない!」という本はみなさんご存知でしょうか? 2009年に発売され、大きな話題になりました。その著者である、ハーバード大学医学部精神科医学部准教授、John Ratey 先生が、先日初来日。その講演会にお邪魔してきました。

本の中には、アメリカ・イリノイ州のネーパーヴィル高校のエピソードが紹介されています。授業開始前に「ゼロ時間目」という運動の授業を始めたことで、理科や数学の成績が振るわなかった生徒達の学力が飛躍的に向上。わずか1年で、TIMSSという国際標準の試験では、理科で世界一、数学で世界第6 位という驚くべき結果をだしたのです!

また、運動することによって、脳由来神経栄養因子(BDNF)という脳のインフラを構築し、脳細胞が分裂する神経細胞(ニューロン)の存続を助ける因子を増加させることも解明(1995 年”Nature”、2002 年”TrendsinNeurosciences”)。様々な研究で、うつ病などの精神疾患や、アルツハイマー型認知症などの予防や治療に運動が有効であるという報告がされています。

現代社会を生きる私たちは、やはり「座りすぎ」が問題。特に、若い世代は、ずっと座って勉強し、ネットに向かい、運動量が少ない。その為、高校生のヘルニア増加も問題視されています。

人類が生まれて200万年。その間、ずっと動いてきたのですが、農耕がはじまった1万年程前から、徐々に動かなくなってしまった。狩猟民族は餌を得て、生きるために毎日平均20kは走っていたそうです。動くようにできていた体を動かさなくなったために、様々な病気が発症してきた。現在の精神系の病気は、逆に動く事で解決できるとレイティ先生はお話されていました。

マウスの実験では、運動がアルツハイマーを防ぐことがわかっています。8週間、ランニングウィールで運動していたマウスは、認知テストで20%認知力が向上。脳の海馬の部分厚みが増したという結果が報告されており、脳を刺激するにはエクササイズが重要だということがわかったのです。

しかし、運動の大切さを頭で理解していても、習慣として生活に取り入れるのは難しいとレイティ先生も指摘されていました。ビルの中のフィットネスクラブのある階に行くために、エレベーターやエスカレーターを使ってしまうという、本末転倒なシーンが多いと……。確かに、自分を省みてもその通りです。

運動を特別なことと考えずに、日常から積極的に動くことが大切なのです。エスカレーターを使わず、階段を上ったり下りたり、最寄り駅よりひとつ手前で降りて歩くなど、身近なところから動くべきなのです。運動するといいことが一杯あると考えて、少しずつでも取り組んでいかなければと、私も心を入れ替えました。

オススメなのは、複雑な運動。誰かと一緒にスコアを争うスポーツや、曲に合わせ振り付けで踊るダンスやエアロビクスなど。筋肉と一緒に、脳に負荷をかけて集中することで、筋肉も脳も一層鍛えられるそうです。

これからはスポーツの秋! ぜひ、積極的に体を動かしてみませんか?

イチおし 徹底調査!炭酸パワー

2011年7月25日NHK「あさイチ

こんにちは、セクレタリーKです。本日、NHKの朝、8:15~の「あさイチ」に、小松先生が出演しました。ご覧になりましたか。<イチおし 徹底調査!炭酸パワー>という特集で、「炭酸を飲んだときの効果効用」について小松先生が解説しました。

最近、スポーツ選手の間でも人気が高いという「炭酸水」。かつて日本では「スポーツするときは炭酸は飲んではいけない」とも言われましたが、特に海外では「炭酸水」に関して様々な研究が行われており、よい効果が得られることもわかってきました。

番組では、水と炭酸を飲んだときの胃の動きを、レントゲンで比較。水では変化は起きなかった胃が、炭酸を飲んだらぜん動運動が活発になることを検証しました。ぜん動運動は食べ物を胃から腸へと送り出す動きのことです。つまり活発にぜん動運動が起きるということは、便秘解消効果も期待できるとのことです。


番組の中では、視聴者からの質問にも、ズバっと答えていた小松先生。炭酸水はいいけれど糖分の入っているものはよくないとのことでした。そしてこんなサービスも!「炭酸泉でポカポカー」のポーズ。

この明るさが日本のスポーツの元気を支えているのですね。

 

 

熱中症の症状について教えて下さい!

こんにちは、セクレタリーKです。真夏日がやってくると、あまりの暑さにぐったり。そして、「熱中症」になったらどうしよう……と、不安がよぎります。

猫も暑さにぐったりです。

「熱中症の発生が一番多いのは、通常梅雨明けの急に暑くなった7月、でも今年は6月の急に暑くなった日にもたくさん発生しています」と小松先生もおっしゃっているように、人間は「暑さに慣れる」ので、8月になればだんだん熱中症の発生は減少してきます。ですから、今のこの時期から予防を心がけるのが重要です。

ですが、そもそもどんな症状が出ると熱中症なのでしょうか? 救急車で運ばれる前に、「自分で危ない」と判断して対応できれば、大事に至らないはず!

そこで、小松先生に「熱中症になった時の症状」についてお伺いしました。

Q.暑い環境にさらされているとどんな症状が出ますか?

A.まずは立ちくらみやめまいを感じます。脱水による血圧低下が起こるためです。これらの症状が起きて来た時は、熱中症の初期のサイン。すぐに、涼しいところに移動し、横になって、水分補給、体を冷やすなど、慌てずに処置すれば問題ないです。

Q.それを放っておくとどうなりますか?

A.頭が痛くなり、気分も悪くなっていきます。吐き気をもよおし、嘔吐。倦怠感や虚脱感も強くなってきます。体がぐったりする、力が入らないなどの症状がでてきます。これは「熱疲労」「熱疲弊」と言われている状態。自分で水分を飲めない状態であれば病院で点滴を受ける必要があります。また、長時間にわたるスポーツなどで、水分だけ補給して塩分を取らないと筋肉がぴくぴくしたり痛くなったりすることがあります。これを「熱痙攣」と呼びますが、このような場合は水分だけでなく塩分も補給する必要があります。

Q.さらに病状が進行するとどうなりますか?

A.人間の体温運調節機能が破たんし、異常な高体温になります。これが熱中症の中でも最も重篤な「熱射病」です。ここまで進行すると、呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にガクガクとひきつけを起こす、真直ぐ歩けない、意味不明なことを言う、などの意識障害が起き、触ると体温が明らかに熱いという感触があります。こうなってしまったら死の危険が差し迫った緊急事態、ただちに救急車で病院に搬送して集中治療が必要になります。特に、「意識がおかしい」などの症状の疑いがある場合は、絶対に見逃さないようにすることが重要です。

★大切なのは初期の症状がでた時点で、すぐに涼しい場所へ移り体を冷やすこと、水分を補給することが大事です。そして誰かがそばに付き添って見守り、改善しない場合や悪化する場合、吐いてしまって水分補給ができない場合には病院へ搬送してください。熱中症を侮ってはいけません。健康な人でも命を落とすことがある病気だということを忘れないでください。

「なんだかおかしいな」と感じたら、涼しい場所に移動しすぐに水分補給を行ってください。決して無理や我慢はしないでください。

そして、最も大事なことは、そのような状態にならないように、熱中症予防することです。時間を決めてこまめな水分・塩分補給、暑いときは無理をしない、十分な睡眠をとって食事もきちんととる、などに注意すれば熱中症は予防できるのです。

みなさんも暑さで体調がおかしいと感じた時は決して無理をせずに。しっかりと熱中症を予防して夏を乗り切りましょう!

★熱中症に関する情報は、環境省のだしている「熱中症環境保健マニュアル」が一番詳しく、データも最新で、わかりやすいでので参考にしてください。

高齢者の熱中症対策について教えてください!

こんにちは、セクレターKです。気温の差が激しい日々が続いておりますが、みなさま、体調はいかがでしょうか?さて、私ごとで大変恐縮ですが、先月より肉離れを患い、整骨院に日々通っておりました。

その際に、来院されている多くの高齢者の方々の会話を耳にしていると、天気と気温の変化にあわせた体温調節の話題がとても多く、それぞれに苦労されているのだと気がつきました。

気温が下がると「炬燵から出られない」「靴下を2枚はいているけど、ズボン下も欠かせない」。暑くなると「寝つけない……」「寝苦しい」などなど、悩みを抱えている方が想像以上にいらっしゃいました。

そこで小松先生に、今年の夏の熱中症対策の中でも、とくに高齢者の方についていくつか質問させていただきました。

Q:なぜ年をとると体温調節がむずかしくなるのですか?

A:さまざまな要因があります。一つには、高齢者が脱水になりやすいのは、若年者に比べて「細胞内液量」が著しく減少しているためです。体の水分が失われると、まず「細胞外液」が減少し、それを「細胞内液」が補充して循環血液量を維持します。もともと「細胞内液量」が少ないので脱水になりやすいです。そのほか、のどの渇きを感じにくくなる、暑さを感じにくくなるなども関係しています。もちろん腎機能の低下や心機能の低下も脱水が起きた時に重症になりやすい原因。

Q:水分が不足するとどうなりますか?

A:水分が不足するとまずは「脱水」になります。脱水をすぐに改善しないと、運動能力が低下し、体温が上がり、熱中症に結びつく危険性が高まります。

Q:水はどの位飲めばよいですか?お茶でもよいですか?

A:摂取する水分量に関しては、暑さ、湿度、運動量などで異なるので、一概には言えません。ただ、心臓や腎臓などの病気でない限り、「とりすぎて悪いことはない」です。また、汗をかくのが嫌でとらない人がいますがこれは間違い。汗が出ないことはすでに脱水なのです。スポーツ時の水分摂取量の目安は、運動の強度に寄りますが、体協のホームページに表が出ていますので参考にしてください。麦茶や緑茶でもよいけれど、適宜「塩分」も必ず取ることが大切。その点スポーツドリンクが便利です。

「健康な人は水をとりすぎて悪いことは基本的にはないので、積極的に水分をとって欲しい」という小松先生のお話でした。

猛暑、そして節電対策と、課題が多い今年の夏ですが、たっぷりの水分、そして適宜「塩分」を取ることで、のりきっていきましょう!

熱中症対策関連記事

「肉離れ」について教えて下さい!

こんにちは、セクレタリーKです。みなさまGWはいかがお過ごしでしたか?私は実家のある札幌でのんびりとリフレッシュしてまいりました。

まだ春浅い札幌です。

東京に戻り、そろそろエンジンをかけないとと思い、久々にビデオを見ながらエクササイズをすべく、身体を動かしてみたところ……「バキッ」という音と共に、右ふくらはぎに猛烈な痛みが!

徐々に痛みが増してくるのでどうしたものかとオロオロ。これはもしや「肉離れ??」。そこで、スポーツドクターの小松先生を頼って「肉離れ」について質問をぶつけてみました。

●肉離れの原因

Q:日頃の運動不足でしょうか?加齢も関係ありますか?

A:運動不足というか準備運動不足も関係しているかもしれません。加齢で筋肉は堅くなるので、急に伸びると肉離れや腱断裂などが起きます。昔と同じイメージで運動して、中高年の方がアキレス腱を切るのも、筋肉が硬くなっている可能性があります。ただし肉離れは、よほど強い負荷をかけなければそうは起きないので、セクレタリーKは相当激しい運動をしてしまったのですね。運動前のストレッチが大事ですよ!

●肉離れになった時の対処方法

Q: 冷やした方がいいのでしょうか? マッサージやストレッチはしない方がいいのでしょうか?

A:急性期にはマッサージやストレッチはしないほうがよいです。スポーツの急性外傷の基本は「RICE」です。

Rest        安静、受傷部を動かさないようにする、固定する場合もある
Ice         冷却、氷で冷やす、急性期の出血や腫脹を抑える
Compression  圧迫、弾性包帯などを使うこともある、出血や腫脹を抑える
Elevation     挙上、受傷部を心臓より高くして出血や腫脹を抑える

受傷後いかに早くこれらをやるかが大事!受傷直後から2-3日までは基本的にこれです。そのあと、急性期が落ち着いたらマッサージなどをやる事もありますが、治療のためのストレッチは通常やらないです。その後の予防のためのストレッチは有効です。

●改善方法

Q:病院に行き 全治2週間という診断、アイシングとテーピングをしていただきました。 これから生活上気をつける点はありますか?

A:痛くなるような動作はしないこと。そこを再び伸ばすような動作はよくないです。急性期は酒は控えめに、3日間はお風呂で温めないこと、シャワーがよいと思います。

●今後気をつけること

Q: 肉離れは癖になると聞きましたが本当ですか? 予防対策などあれば教えて下さい。

A:程度によっては、さらに筋肉が硬くなるため再び肉離れや腱断裂が起きることもあります。急性期が過ぎたら、徐々にストレッチやマッサージ、それから動く前の入念なストレッチでしょうか。まあ、年齢相応に無理はしないことですな。

なるほど……。正しい知識をいただいて、ちょっと落ち着きました。小松先生のアドバイス通り、しばらくお酒は控えて無理はしないようにします。運動の前の準備運動をしっかりやることが必要でした。いつまでも若いつもりではダメですね。みなさんも小松先生に質問があれば、トップページ右下のお問い合わせより、ご連絡下さい。

毎日が発見!

こんにちはセクレタリーKです。小松先生は腰の調子も回復し、徐々に元気を取り戻ししつつあります。

そんな小松先生が、4月28日に発売される「毎日が発見」の5月号に登場します。

仲良しの医療ジャーナリスト宇山恵子さんの取材を受け「医者の養生」という記事が掲載されます。小松先生の若々しく健康的な秘密をざっくばらんに披露しています。スポーツアスリートを応援する笑顔の小松先生の心かげていることとは……!!

入院先で取材していただきました。

今回の入院生活についての感想もお話されています。ぜひ、お手にとってご覧ください。