「熱中症」カテゴリーアーカイブ

正しい熱中症対策

2011年6月30日フジテレビ「知りたがり!

熱中症全般について小松先生が監修しました。

梅雨時は急激な気温上昇と高い湿度のため真夏よりも熱中症になりやすいので、注意が必要です。
熱中症対策としては水分補給!のどが渇いてからでは遅いので時間ごとにこまめに補給し塩分も補給する必要があります。
また、熱中症になった場合、涼しい場所で水分補給をするほか首・脇の下などを冷やすことが有効な対処法です。

★熱中症に関する情報は、環境省のだしている熱中症環境保健マニュアル」が一番詳しく、データも最新で、わかりやすいでので参考にしてください。

熱中症予防、集団でのスポーツ活動中はいつでも水分補給ができる環境・雰囲気を

2011年6月29日「NHKニュースウォッチ9

昨日東京台東区で、体育祭中の中高生16人が熱中症で倒れ救急車で搬送されました。

これに関して小松先生がコメントしました。

いくつかのポイントがあります。

一つは、昨日のような猛暑の中、集団でスポーツをやる場合には、熱中症の危険を常に頭に入れておくこと。集団の中には体力のある生徒もそうでない生徒もいるわけですから、基本的には体力のない人に合わせて運動を指導することです。

次に、こまめな水分補給ができる環境にあるのかどうかが肝心。「飲んでいいよ」といっても、集団で行動する場合には、「ウォーターブレイク(水飲み休憩)」を定期的にとらないと、生徒たちは水分補給ができません。また、手元に水がなければ水分をとることはできないのですから、水筒やペットボトルを持参させ携帯させること。

もう一つは、熱中症は日本で一番熱い8月よりも、梅雨明け直後の7月や梅雨の中休みの急に暑くなった日に多く発生しているということ。暑熱馴化といって、人間は暑さに慣れる仕組みを持っているのです。ですから、「急に暑くなったとき」は熱中症危険日です。

日本の夏は高温・多湿ですから、スポーツ活動をする場合には注意が必要です。

暑い日には無理をせずに、こまめな休憩、こまめな水分・塩分補給で熱中症を予防しましょう。

過酷な環境の被災地の学校や避難所ー熱中症を予防しようー

6月24日、日本テレビ『スッキリ!!

小松先生が電話でコメントしました。気温30度、湿度70%の学校や避難所、ハエや悪臭で窓も開けられない。熱中症には十分注意してほしいと思います。

●扇風機やうちわで風の流れをなるべく作ること。

●のどが乾く前のこまめな水分補給です。

特にお年寄りは注意してくださいね。

各地で真夏日~節電の夏 熱中症に注意

6月22日、日本レビ『ZIP!』

本日は各地で猛暑が予想されています。小松先生が節電中の熱中症対策についてコメントしました。

こまめに水分補給。体を冷やす工夫。そして扇風機を使ったり、窓を開けたりして、部屋の換気をすること。この3つが熱中症を防ぐポイントです。

高齢者の熱中症対策について教えてください!

こんにちは、セクレターKです。気温の差が激しい日々が続いておりますが、みなさま、体調はいかがでしょうか?さて、私ごとで大変恐縮ですが、先月より肉離れを患い、整骨院に日々通っておりました。

その際に、来院されている多くの高齢者の方々の会話を耳にしていると、天気と気温の変化にあわせた体温調節の話題がとても多く、それぞれに苦労されているのだと気がつきました。

気温が下がると「炬燵から出られない」「靴下を2枚はいているけど、ズボン下も欠かせない」。暑くなると「寝つけない……」「寝苦しい」などなど、悩みを抱えている方が想像以上にいらっしゃいました。

そこで小松先生に、今年の夏の熱中症対策の中でも、とくに高齢者の方についていくつか質問させていただきました。

Q:なぜ年をとると体温調節がむずかしくなるのですか?

A:さまざまな要因があります。一つには、高齢者が脱水になりやすいのは、若年者に比べて「細胞内液量」が著しく減少しているためです。体の水分が失われると、まず「細胞外液」が減少し、それを「細胞内液」が補充して循環血液量を維持します。もともと「細胞内液量」が少ないので脱水になりやすいです。そのほか、のどの渇きを感じにくくなる、暑さを感じにくくなるなども関係しています。もちろん腎機能の低下や心機能の低下も脱水が起きた時に重症になりやすい原因。

Q:水分が不足するとどうなりますか?

A:水分が不足するとまずは「脱水」になります。脱水をすぐに改善しないと、運動能力が低下し、体温が上がり、熱中症に結びつく危険性が高まります。

Q:水はどの位飲めばよいですか?お茶でもよいですか?

A:摂取する水分量に関しては、暑さ、湿度、運動量などで異なるので、一概には言えません。ただ、心臓や腎臓などの病気でない限り、「とりすぎて悪いことはない」です。また、汗をかくのが嫌でとらない人がいますがこれは間違い。汗が出ないことはすでに脱水なのです。スポーツ時の水分摂取量の目安は、運動の強度に寄りますが、体協のホームページに表が出ていますので参考にしてください。麦茶や緑茶でもよいけれど、適宜「塩分」も必ず取ることが大切。その点スポーツドリンクが便利です。

「健康な人は水をとりすぎて悪いことは基本的にはないので、積極的に水分をとって欲しい」という小松先生のお話でした。

猛暑、そして節電対策と、課題が多い今年の夏ですが、たっぷりの水分、そして適宜「塩分」を取ることで、のりきっていきましょう!

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原発建屋内で熱中症!過酷な環境の中、体を張って作業してくださっている方たちに感謝!

「福島原発二号機建屋内で作業員が熱中症」とのニュース。

昨日夕方、日本テレビから「コメントがほしい」と取材依頼がありました。打ち合わせをして、実際に建屋内とほぼ同じ環境のスチームサウナに入ってコメントすることになりました。

都内某所の風呂屋を借りて撮影、「気温40度、湿度90%」の過酷な環境を実感しながらしゃべってきました。

まるでスチームサウナのような過酷な状況

気温が高いだけでなく湿度も高い、無風状態で密閉されている、サウナスーツのごとき密封された防護服の着用、作業中は水分補給もできない。

これだけで短時間で熱中症が発症する危険がはらんでいますが、さらに作業員の方たちの劣悪な生活環境。

体育館のような広い所に雑魚寝し、シャワーも頻繁に浴びられず、栄養満点の食事もとれない。長期にわたる作業で体も心も疲労がピークに達しているのではないか、と想像できます。

熱中症の発症には蒸し暑い環境だけではなく、個人の体調も大きく関係します。

すなわち、睡眠不足や低栄養状態、風邪をひいているなど、体調不良な時には熱中症も起きやすいのです。

昨日実際に蒸しぶろ状態を実感し、さらに放射線の恐怖にもさらされている作業員の方々を思い、体を張って我々を救ってくれている作業員の方たちに対する感謝の気持ちでいっぱいになりました。

自衛隊、警察、消防、自治体、東電の社員だってそうでしょう。みんな、今回の危機に立ち向かい必死に頑張ってくれています。

一日でも早く、原発事故の問題が収束することを願いながら、国民それぞれが自分にできることは何かを考えて行動しなければいけない、と改めて感じたのでした。

この夏の熱中症対策

今日は朝から選手の有酸素運動能力の測定、そのあと雑誌の取材を受けました。

ビジネスマンの読者が多いこの雑誌、この夏、計画停電も予想され、冷房も制限される状況でいかにして熱中症を予防して暑さを乗り切れるか、というテーマ。

熱中症に関する取材は毎年あるのですが、いままでこの時期に受けることはほとんどありませんでした。

しかし、今年は原発事故もあって暑い時期の電力不足や計画停電が予想されるため、もうすでに何件か取材を受けました。

これは、少しでも多くの人に熱中症に関する知識を持ってもらって、熱中症による死亡事故を減らしたいと活動してきた私にとってはとてもありがたいこと。

熱中症は死亡することもある病態、しかし、しっかりとした知識を持っていれば、予防できる病気です。

熱中症の発生が一番多いのは、梅雨明けの急に暑くなった7月です。人間は「暑さに慣れる」ので、8月になればだんだん熱中症の発生は減ってきます。ですから、今の時期からの熱中症に関する啓発活動はとても意味があることなのです。

今年の夏は様々な暑さ対策グッズや暑さを和らげるシャツや下着なども出て来ています。

今から十分な準備をして、そして熱中症予防のための知識をしっかり持って、この夏を乗り切りたいものです。

熱中症に関する情報は、環境省のだしている「熱中症環境保健マニュアル」が一番詳しく、データも最新で、わかりやすいです。

一度是非ご覧ください。